■建築施工監理
日本では新築工事の場合、建築を設計する設計事務所又は設計施工を行う建設会社が、建物の施工監理を行うことが一般的ですが、意匠や性能を重視する設計事務所と、工事費や工期を気にする建設会社とが対立したり、設計者と施工者がもたれ合うなど、必ずしも建築主のためになるような行動を取らない例もしばしば見受けられます。
このため、建築主の代理として、不動産運用の視点も兼ねた立場から、建築工事の施工監理を受託し、建築物の品質向上やコスト削減のお手伝いをいたします。
従来の工事発注方式では、技術的な側面ばかりが重視され、建築主にとって不必要な無駄な工事が行われる、あるいは技術者視点のみの過剰品質な工事が行われるケースがありました。当社は技術的視点だけでなく不動産価値の視点を併せ、無駄な工事や過剰な資本投下を抑え、求める品質や内容に即した適切な工事内容の選定をいたします。必要に応じて、建築施工図の作成支援なども行います。
また、従来設計事務所が介在することが少なかった改修工事(マンションの大規模修繕など)についても、工事内容の精査や見直しを通じて、適切な工事発注と施工確認を支援いたします。
料金の目安
所要日数×20,000円/日+α(横浜市内の近傍地に限り、時間単位の料金も検討します)
工事監理の内容(新築工事の場合):
設計者・工事施工者との工事計画事前打ち合わせ
工事契約書の内容検討、工事見積書、仕様書の内容確認・検討
建築工事現場の施工状況確認、設計図書との照合
工事施工者の工事施工図の検討・確認・協議・承認
工事計画書や建築詳細部の施工指示書の作成、指示書・質問回答書の編纂
建築施工現場の工程会議への出席、議事録作成
建築材料・仕上見本・意匠計画の検討・承認記録
建築設備の機械器具の検討・承認記録
工事監理報告(建築主宛)及び監理報告等の届出書(官公庁宛)の作成代行
竣工検査の実施及び官公庁の工事完了検査の立会
完成建物(契約目的物)の引渡し立会い、引渡書類の編纂支援
業務完了通知書及び関係図書の建築主への提出